昨今のビッグデータからAIの隆盛につながるITの流れの多くは、HPCによる計算インフラの指数的な進化に負うところが大きい。しかも、指数的に増え続けるデータ、複雑かつヘビーになる深層学習の進化、更には利用するアプリケーションの多様化により、更なる飛躍的な性能向上が求められる。 我々は東工大TSUBAME,産総研ABCIなどにおいて最先端のHPC技術をビッグデータ・AIに適用する事により、世界トップの性能と先端的な応用を示してきた。さらに、2021年から運用開始が予定されている次世代フラッグシップスパコンである理研「ポスト京」およびその技術の普及により、それらにおいて革新的な成果が期待できる。本講演では、それらスパコンのビッグデータ・AIへの適用の技術的概要と、その可能性を示す。

○ 略歴
東京大学理学系研究科情報科学専攻、博士(理学、1993年)。
2000年より東京工業大学・学術国際情報センター教授。
2017年産総研・東工大RWBC-OILラボ長。
2018年より東京工業大学・情報理工学院特任教授(兼職)。専門は高性能計算機システム。スーパコンピュータTSUBAMEシリーズの研究開発に携わり、省電力を含む数々の指標で世界のトップランクを獲得すると共に、超並列計算機の並列アルゴリズムやプログラミング、耐故障性、省電力化、ビッグデータやAIとの融合などの基礎研究に携わる。

ブロック・チェーンはデジタル情報を改ざん不可能な形で恒久的に保存することを可能にした分散型台帳データベースであり、ビットコインの基盤技術として登場したが、その高い透明性と追跡可能性により、仮想通貨にとどまらず、IoTやサプライ・チェーンなど様々な分野への応用が期待されている。本講演ではビットコインのブロック・チェーン技術に焦点を当て、トランザクション処理とマイニングのメカニズムを概観するとともに、最近のブロック・チェーンの応用例と、IoTセキュリティ技術に対する我々の取り組みについて紹介する。

製造現場のデジタル化を促進するために、工場内の情報を柔軟にやり取りできる 無線通信の利活用を推進しています。本講演では、稼働中の工場で無線通信実験、 無線環境評価を通して得られた知見、無線環境が変化しても柔軟に適応できる 無線技術の開発状況、さらには活動の成果を世の中に広げていくため業界団体 Flexible Factory Partner Alliance(FFPA)で行っている取り組みを紹介します。



オムロンが考える人と機械の未来の関係である「融和」の姿を表現するため、人とラリーをすることができる卓球ロボット“FORPHEUS(フォルフェウス)”を開発しています。人と機械の融和とは、ロボットなどの機械が人の作業を代替するだけでなく、機械により人が成長し、能力を引き出すことのできる状態を表しています。本講演では、今年で開発5年目となる FORPHEUS が、オムロンのコア技術“Sensing & Control +THINK”のシンボルとして、どのような進化を遂げてきたかのご紹介をする中で、人と機械の融和の具体的な姿を共有したいと思います。